吉備路

ym829tkn2010-10-06


桃太郎伝説の地を散策してきました


備中国分寺
稲刈りの始まった田んぼの向こうに優雅にそびえる五重塔
岡山県内では唯一の五重塔サザエさんの漫画でもおなじみの吉備路のシンボルですね

一層目の軒下にぐるりと干支の透かし彫りが飾られています(方位を表しています)
それぞれに仕草が愛らしい〜(家族の干支を写真に収めてきました)


雪舟ゆかりの宝福禅寺境内にある金亀(きんき)で精進料理のお昼を頂く
食前に紫芋の和菓子とお抹茶が出されました
こんなの初めてです〜
食前酒は卵酒・・・
「肉を食べたい!!」
と出発前に駄々をこねていた幾人かも黙ってしまう程、つつましく美味しいお料理でいつの間にお腹いっぱいに

宴が盛り上がり、宝福禅寺の散策ができなかったのがこの旅行のただひとつの心残り・・・
(誰かまた行きませんか・・・?)



午後から本日のメイン、鬼ノ城(きのじょう 標高約400m)へ登ります
のちに桃太郎伝説の中で「鬼」とされた「温羅(うら)」が拠点としていた古代山城です
桃太郎は、朝廷(吉備津彦命)という事になります
子供の頃から 鬼=悪という見本のような民話に隠された歴史の真実は・・・?


鬼ノ城西門が復元されています

眼下に広がる平野は、当時は内海でした


前略・・・
吉備津彦命の放った矢が温羅の左目に当たり・・・(鍛冶をする時に重要な目)
雉になって逃れる温羅を鷹になった命が追い
鯉になって逃れる温羅を鵜になって命が追い
とうとう捕まった所が、「鯉喰神社」
ここに打ち取った温羅の生首がさらされていました
(ご神体は、まな板と包丁です・・・((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタカタカタ)
その生首が・・・夜な夜な泣き喚いた
で・・・何かに(忘れた)その肉を食べさせたのだけど、しゃれこうべとなってもまだ泣く
ある夜、命の夢枕に温羅が立ち
「ワシの首を吉備津神社のかまどの下に埋めてくれい。そうすれば釜を鳴らして世の吉凶を占ってしんぜよう。」



吉備津神社

その願いは聞き届けられました
そして、その釜で今でも吉凶の占いが行われています「鳴釜神事(なるかましんじ)





回廊の長さは全長360m
この椅子に座って占いの順番を待つ・・・?



温羅は渡来の没落貴族?
大陸から鍛冶・陶芸(備前焼)などの高度な技術をこの地にもたらしたようです
身は滅び骨となっても、この地の民を想い吉凶を知らせずにいられない・・・
これが、桃太郎に退治された"鬼"の真の心



今日の飲むヨーグルトは「蒜山(165円)」
ソフトは、福山SAで、「しおまちソフト(300円)」を・・・(バラソフト<しおまちソフト)個人感想