琳派・若冲と雅の世界


この日曜で終わってしまうので、雨の中
三次の『奥田元宋・小由女美術館』に出掛けてきました


琳派若冲と雅の世界
京都 細見美術館収蔵品から絵画・能装束・平家納経の模写など70点余りを展示


4月7日〜5月15日
大人 1000円・・・(チラシを持って行ったので100円引きy(^ー^)y)





先週初めに、入場1万人を数えただけあって、大雨の今日も沢山の人出でした




歴史と絵の事はよく分からないけど、筆の勢いと緻密さに圧倒されました


若冲の描く雄鶏は、若冲自身を描いている・・・とか


自在に活き活きと表情を変える雄鶏に 
そっと寄り添う雌鶏の柔らかさ
守られている雛たちのおおらかさ



お土産の絵葉書、4枚づつ買っちゃった



第二展示室に有った きりぎりす絵巻(住吉如慶)が面白かった


きりぎりすの玉虫の君が蝉の右衛門守に嫁ぐお話で
いろんな虫たち(顔だけ)が着物を着て嫁入り行列
裃を着たトンボは 和製ティンカーベル =i=
御車を引くのは、牛ではなく なめくじ で・・・^^;
お伴は馬の代わりにカエルにまたがってるのよ
早駆けすると、ぴょん、ぴょん? (むち打ちになりそう)
そんな、ちょっと遊び心いっぱいの絵巻物ですが、御車に描かれている模様や虫たちが着ている着物の柄など、とっても丁寧に細やかに書き込んである



そんな線を眺めていると 子供の頃、前の家のおばあさんが熊野の筆を作ってらして、前庭に糊付けされた筆先が並べてあったことなどを思い出しました


江戸時代の人たちの美意識の高さを目の当たりにしました


美術館休憩所(雨に濡れた若緑が輝いています)



平家納経の模写も素晴らしかった!!
厳島神社宝物展で何度か本物を見ているので、親しみを感じました
歴史を感じる本物と その輝きを今に再現された模写
タイムトラベルをした気分に・・・♪



ここの美術館は、日本一月が美しく見える とあり
満月の夜は、21時まで開館(いつもは17時まで)
コンサートなどのイベントが有ります
この池に満月が映るそうですが・・・今日は昼間な上に大雨でした(涙)



若冲作品 
「雪中雄鶏図」「鶏図押絵貼屏風」「風竹図」「子犬に箒図」「菊花図押絵貼屏風」
「瓢箪・牡丹図」

「瓢箪・牡丹図」には それぞれに賛が書かれていて
 瓢箪図には、「怪物が空より降りてきて、凡人の頭を打つ」
           天竜寺第二二一世 桂州道倫(けいしゅうどうりん)
 牡丹図には、「富貴の花の豪華な色にとらわれてはならぬ」
           嵯峨直指庵(じきしあん)第八代住持
            黄檗僧(おうばくそう)の無染浄善(むせんじょうぜん)
           
                            だそうです・・・^^;